先日、地元の福岡市立春吉中学校の生徒さん7名が、当院で職場体験を行いました。将来は看護師、薬剤師、リハビリ関係など、医療従事者を目指す生徒さんの熱意あふれる姿に、私たち職員も大変刺激を受けました。
今回の職場体験では「BLS研修・車椅子体験・心音体験・病院見学」など、実際にナース服を着用した上で体験いただきました。
【BLS(1次救命処置)研修】
BLS研修では、いわゆる心臓マッサージを体験いただきました。“アンパンマンのマーチ”の曲のテンポに合わせて行う練習方法には、生徒さんたちから「へ~っ!」と感嘆の声が。AED機器にも興味津々で、使い方を熱心に聞いているのが印象的でした。
また、BLS研修修了の証として、看護部長より「BLS認証缶バッジ」をお渡ししました。
【車椅子体験】
車椅子を操作する難しさや、車椅子に乗った側の気持ちを体験してもらいました。初めて車椅子に乗ったり、操作したという生徒さんも多く、段差の乗り越え方や、スロープの降り方などに悪戦苦闘していました。
【心音体験】
聴診器を使って同級生や自分自身の心音を聴く体験を行いました。正常時と異常時の呼吸音の違いなどの説明を受け、生徒さんたちは驚きと感動の表情を見せていました。
【病院見学】
実際に、回復期リハビリテーション病棟を訪問し、患者さまのリハビリ中の様子を見学してもらいました。医療機器やリハビリ器具についても使い方を説明し、手に触れて重さなどを実感。医療現場を直接体感することで、様々な疑問が生じたのか、担当者にたくさん質問をしていました。
職場体験に参加した生徒さんからは、
「つい最近、おじいちゃんが入院したから、今日体験した事が活かせそうです。」
「実際にやってみて、疑問に思っていたことが解けました。」
「医療従事者の仕事の大変さと凄さが理解できました。」
「今日の自分の経験を基に今後の将来につなげたいと思います。」
などの感想をいただきました。
最後に看護部長から「まずは患者さまを知ること。知ろうとすること。患者さまが何を求めているのかを汲み取り、想像することが大事です。病院だけでなく学校生活においても大切なことなので意識してみてください。他にも知りたいことが出てきたら、いつでも見学に来てください。」と応援のエールを送り、見学会は無事に終了となりました。
今回の職場体験を通して、生徒さんたちが医療の仕事に対する理解を深め、将来の目標に向かって一歩前進できたとしたら、とても嬉しく思います。当院としても、今後も地域の若者たちを応援し、医療への興味関心を高めていけるような取り組みを続けていきます。
(Posted by 広報)