12月8日(日)、先月の春吉校区に続き、高宮校区でも「インクルーシブ防災訓練」が開催されました。福岡桜十字からはリハビリテーション部、訪問リハビリテーション、在宅事業部のスタッフが参加しました。
今回の訓練は高宮小学校を拠点に、各町内の民生委員や役員が避難行動要支援者(高齢者や障がいのある方など、災害時に自ら避難することが難しく、支援を必要とする方々)のご自宅へ安否確認を行うという内容で、福岡桜十字のスタッフも同行しました。
高宮校区には、戸建てやマンションといった古い建物と新しい建物が混在しており、訪問先の中にはエレベーターがない共同住宅や、建物入り口に30~40センチの段差があるバリアフリー未対応の住宅も見受けられました。災害時にこうした場所から高宮小学校や最寄りの公園などの避難場所まで安全に移動できるか、また階段や車椅子を使用した避難が可能かどうかを考慮しつつ、民生委員と話し合いながら問題点を確認しました。
ご本人のご都合やご入院などで安否確認ができなかった方もいましたが、校区全体では大多数の安否確認が取れたようでした。
訓練の後半では、春吉・高宮校区事業所ネットワーク(いこっかネット)のメンバーとして、百年橋リハビリテーション病院さんと共同で地域住民に「インクルーシブ防災」の説明や、車椅子の介助体験、アイマスクを使った視覚障がいの疑似体験を実施しました。車椅子体験には、初めて車椅子に触れる方から、実際に家族の介護で使用している方までさまざまな人が参加し、互いに声を掛け合う姿が見られ、日頃から顔の見える関係づくりが進んでいる印象を受けました。
今後も「インクルーシブ防災の実現」と「要配慮者を誰ひとり取り残さない」を目指し、地域を支援し続けていきたいと考えています。
(Posted by リハビリテーション部)