2022年3月にオープンした地域包括ケア病棟(以下地ケア病棟)は、病状が安定した患者さまに対して、在宅や介護施設への復帰支援に向けた治療やリハビリを行うだけでなく、ご自宅や施設にお住まいの方が、体調不良や介護者の都合で一時的な入院が必要な場合にもご利用いただけます。
そんな地ケア病棟をもっと知ってもらいたい!ということで、リハビリテーション科専門医の東先生ガイドのもと、在宅スタッフやデイケアなど他のリハビリスタッフを伴って院内ツアーを開催しましたので、その様子をお伝えします。
病棟に入って、まず驚いたのは病室に誰もいないこと。それもそのはず、患者さまの多くはオープンスペースで、楽しそうにリハビリに勤しんでいらっしゃいました。
地ケア病棟では「“自発的なリハビリ”をキーワードに毎日をお過ごしいただくので、病室にこもって1日の大半を過ごす…なんてことはないんですよ」との東先生のお話どおり、活気にあふれて、さながらスポーツジムのような印象です。
患者さまは、ご自分の状態に合わせて、チームごとにリハビリを行います。あるチームは「棒体操を5回×3セット」、別のチームでは「10回×5セット」など、病状や体調に合わせて楽しく運動されているご様子でした。
また、地ケア病棟には大きなリハビリメニューのボードが掲示してあり、おひとりお一人のメニューが細かく記載されています。一つこなすごとにチェックを入れ、達成感を味わえる工夫があるのも継続に繋がっているよう。一人で黙々と行うリハビリとは違い、同じ目的を持った仲間とワイワイ一緒に楽しく行うことで、ヤル気もアップするのかもしれません。
もちろん、集団で行うリハビリとは別に個人に合わせた専用の自主訓練メニューも用意されているので、ご自身の体調と目的に合わせて効率よくリハビリが行えます。
地ケア病棟は、入院期間最長60日のなかで、運動機能をアップさせるために、例えば2週間だけ入院し、その後一旦ご自宅に戻り、またリハビリしたいと思ったら戻ってきていただく…そんなご自身の生活ペースに合わせた柔軟な使い方ができるのも大きな魅力の一つです。皆さま、在宅と上手に絡めて地ケア病棟をご利用いただいているようです。
運動習慣をつけたい、運動機能を少しでもアップさせたい、という方も是非ご相談ください!
(Posted by 広報)