10月26日(木)春吉公民館で福祉体験講座を実施しました。
この事業は、春吉校区自治協議会主催のインクルーシブ防災訓練のモデル事業としての取り組みとなります。
インクルーシブ防災とは、「災害時に障がい者や高齢者を含む、あらゆる人を誰ひとり取り残さない防災」という考え方です。過去の災害でも、障がい者や高齢者が取り残されて亡くなるケースが多くあります。そのため、いざ災害が起きた時に、“障がい者や高齢者を誰ひとり取り残さない”ためにも、日頃からの防災訓練が重要となってきます。
当日は、桜十字福岡病院リハビリスタッフが、東日本大地震で起きた“釜石の奇跡”の話を例に、日頃からの地域・行政による合同避難訓練の重要性について説明しました。その後、実際に春吉校区での避難誘導を想定し、参加者同士での車椅子介助体験やアイマスク体験などを実施し、介助方法や介助される側の体験をしていただきました。
参加者からは「防災への意識が高まった」「いざ災害が起きた時に何をしていいか分からなかったけれど、このような機会を体験できたことで、自分が何をしたらいいのか、何ができるのかが分かりました」「介助される側の気持ちが分かり、介助する際に生かしていきます」などの声が聞かれました。
今回の取り組みで、地域ぐるみの助け合いが根づくことがインクルーシブ防災を実践するうえで大事だと実感しました。災害時に、要支援者の安否確認や避難誘導を迅速に行うためには、町内会や自治体、民生委員の方々との連携がカギを握ります。11月19日には、今回学んだことを実践するために、実際に避難される方にも参加いただき、春吉校区で避難訓練を実施します。
(Posted by リハビリテーション部)