3月14日(金)、第17回在宅ケアネットワーク福岡中央研修会を開催いたしました。
「改めて学ぶユマニチュード~優しさを伝えるケア技術~」をテーマに、講師として医療法人社団正樹会佐田整形外科病院ソーシャルワーカーの久米洋子先生(福岡市ユマニチュード地域リーダー)をお迎えしました。
講座では、記憶の仕組みと認知症について改めて理解を深め、事例を交えながら当事者目線でのユマニチュード、そして「見る」「話す」「触れる」「立つ」というコミュニケーションの4つの柱となる技術についてご講演いただきました。
講座中には、参加者同士でペアになり、1分間見つめ合ったり、握手をしたりする実技を通して、相手との距離感や感情の変化を体験しました。
研修会後半のグループワークでは、事前に参加者から募集した事例の中から「デイサービスの利用を拒否される利用者様への対応」をテーマに議論を深めました。研修会にグループワークを導入するのは今回が初めてでしたが、講座内での実技でアイスブレイクができていたこともあり、活発な意見交換が行われました。


今回の研修会には、医師、看護師、セラピスト、ケアマネジャー、介護士、事務など、多岐にわたる専門職の方々にご参加いただきました。グループワークの発表では、講座で学んだ内容を踏まえた意見や、多職種連携の重要性を指摘する声が多く聞かれました。
参加者の皆様からは、「学びたいテーマだったので、大変有意義な時間でした」「事業所のスタッフに早速共有したい」「利用者様のご家族に紹介し、一緒に実践したい」などの感想をいただきました。
これまでの研修会は、講義やパネルディスカッションを中心とした形式でしたが、今回のグループワークを通じて、参加者同士が意見を交わすことの重要性を改めて認識いたしました。今後も、地域の専門職の知識・技術向上に繋がる研修会を開催してまいります。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
(Posted by 在宅事業部)