皆さん、お待たせしました!
毎年開催している「脳卒中リハビリテーションのあり方を今一度考える」セミナーの第7回のご案内です。
今回は、『脳卒中リハビリテーションの予後予測について今一度考える』というテーマで、兵庫医科大学の野添匡史先生をお招きして開催致します。
「どこまで回復できるのか?」
脳卒中後リハビリテーションでは、「どの程度まで回復するのか?」といった予後予測の視点が、現場における意思決定・ゴール設定・家族支援のすべてに直結する重要なテーマと考えます。
一方で、脳卒中は発症部位や重症度、既往歴、併存疾患などが複雑に絡み合い、画一的な予後予測の限界が常に課題としてあります。加えて、超高齢社会の進行やサルコペニア合併例の増加など、従来の予後予測モデルが通用しづらい症例が増えていることも、臨床の実感として多くの療法士が抱えているところです。また、新たな治療機器や介入方法など医療の進歩も目覚ましく、従来以上の回復を示すケースもでてきております。
このような背景の中で、参加者の皆様と予後予測について再考する機会になればと考えております。講師には、脳卒中リハビリに関する評価・予後予測・臨床研究の分野において数多くの論文・講演実績がある野添先生にご登壇いただきます!
今回はWEB開催となります!また、研修会後1週間限定でアーカイブ配信も行いますので、当日参加できない方も是非お申込みください。
~補足~
本研修会のロゴは、脳を一本の「木」に見立ててデザインしています。
過去から未来へとつながる予後予測の進化と、それを取り巻く環境を表現しました。
「根」は、予後予測の出発点を意味し、FIMやBrunnstromステージなど、従来の経験則に基づく知見を象徴しています。
「幹」は現在の臨床判断を支える軸であり、重症度分類、画像診断、ADL評価といったエビデンスに基づく医学的判断を表します。
「枝葉」は未来への広がりを示し、AIを活用した予後予測モデル、ビッグデータ解析、ロボットリハビリ、複合疾患への対応など、技術と知見の進化を表現しています。
さらに、木の周囲の環境は、医療制度、チームアプローチ、家族支援、地域連携といった、予後に大きな影響を与える社会的・制度的背景を意味します。
本研修会では、この「木」のように、過去・現在・未来をつなぎながら、予後予測の本質を多角的に捉え直す機会としたいと考えています。
(Posted by SACRA)