先日、桜十字マルアライメントケア研修修了者に対する修了証書授与式を行いました。
本研修は約半年間にわたり、看護師および介護士向けに行われたもので、修了生は多忙な日々の合間をぬって研修に取り組み、無事今回の修了式を迎えました。
【マルアライメントケアとは？】
骨や関節の位置関係、配列の誤りや乱れを修正し、改善するための手入れや施術を指します。
この施術により、姿勢の乱れや関節の歪みによって引き起こされる痛み、パフォーマンスの低下、怪我のリスクの解消や予防が可能と言われています。
理学療法、整体、専門的な運動療法、インソールなどの装具療法、場合によっては手術療法なども含まれます。
桜十字福岡病院では、１日のほとんどをベッドの上で過ごす患者さまや、自ら座り直しができない患者さまの苦痛を取り除き、QOLを改善することを目指して、この研修を開始しました。
第２回となる今回は各病棟から看護師・介護士合わせて４名が受講し、いくつものカリキュラムとテストを乗り越え、無事修了することができました。
研修項目（一例）
- 仰臥位研修／仰向けでの寝姿勢が苦しくないように、身体の骨や関節の配置とその歪みの改善法を学ぶ研修
- 背抜き研修／寝たきりの方やベッド・車椅子で長時間過ごす方の褥瘡（床ずれ）予防の介助技術を学ぶ研修
- 腹臥位研修／うつ伏せ姿勢における骨格の位置関係と、その歪みの改善法を学ぶ研修
- 移乗研修／ベッドから車椅子へ、車椅子から便座や椅子などへの移乗動作技術について学ぶ研修
- 食事姿勢研修／咀嚼や嚥下機能を助けるため、食事時の姿勢改善を学ぶ研修
その他の項目も含めると、カリキュラムは全部で20項目前後。
修了した項目ごとにテストを受け、合格することで次へ進めるという仕組みで、全てのテストに合格した後は半年間の次期生の育成を経て修了となります。
今後も患者さまのQOL向上に向けて、更なる看護・介護知識や技術の習得に取り組んでまいります。
（Posted by 看護部）
