看護部は2023年度目標発表会を実施しました。目標発表会は毎年開催しており、外来、病棟、老健、そして初参加となる健診を含めた各部署が2022年度の振り返りと2023年度の目標を発表しました。
2022年度は、コロナウイルス拡大の影響を受けましたが、各部署で様々な取り組みを行いました。ある部署では、栄養不足や認知症の影響により、食欲が低下している患者さまに対して、ぜんざいやたこ焼き、炭酸飲料を患者さまにお出ししました。その結果は衝撃的でした。普段お食事をまったく食べることができない患者さまが、美味しそうにたくさん食べているのです。
「食思向上」により点滴が不要な状態まで回復!!
この取り組みを「食思向上」といいます。食思向上が、“食の楽しさ”を思い出すきっかけとなり食形態が向上。なかには、点滴が不要な状態まで回復された患者さまがおられるなど、ADLの向上に繋がりました。この様子をご家族に動画でお見せしたところ、とても喜んでいただきました。
“寝かせきり”“できない”を当たり前としないヒューマニティケア
他にも、ある病棟ではヒューマニティケアに取り組んでいます。ヒューマニティケアとは、寝たきりや意識障害、認知症などの患者さまが生活行動を「可能な限り自分でできるように」支援することを目的とした、NICDという看護技術を取り入れたケアです。ヒューマニティケアをきっかけに、“寝かせきり”“できない”を当たり前としないという意識を持つ、きっかけとなりました。ただ離床させるのではなく、五感と様々な刺激を与えることで、覚醒状態がよくなり呼吸状態が改善。また、姿勢保持機能の向上などの効果が見られました。これにより、職員にも変化がありました。病状にだけ目を向けるのではなく、患者さんが今よりもよくなるためには何をすればいいか話し合う機会が増えました。今では、患者さまの些細な変化にも気づき、職員全員で患者さまの回復を喜び、チームワークが生まれました。
2023年度は根拠のある質の高いケアの実践を目指します!
2023年度は、患者さまが必要としていることに対して、根拠のある質の高いケアの実践を目指します。熊本の桜十字病院と連携しながら、2期生が研修を受けています。病院全体でヒューマニティケアに取り組んでいけるように、1・2期生が協力しながら、周りの職員を巻き込み実践していきます。他にも、介護職の教育プログラム「ケアハートプログラム」にも力をいれていきます。教育システムを確立することで、職員が働きやすい環境づくりに取り組んでいきます。
募集要項
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(Posted by 看護部)