当院では、患者さまや入居者さまに安心した入院生活を送っていただけるように、介護職の質の向上を目的として、資格取得支援制度や教育プログラムの充実を図っています。
スタッフ教育の3つの特徴
桜十字のケアハートプログラム
ケアハートプログラムとは、介護の基礎である、おむつ交換・シーツ交換・入浴介助・移乗移動体位交換・認知症対応・エンゼルケア・BLS(1次救命処置)の7つの手技を学ぶ研修です。院内の「さくらケアマイスター」が講師を務めるので、現場に即した介護技術を習得することができます。
ケアハートプログラムの年間スケジュール
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- おむつ交換
- おむつ交換の研修では、患者さまが不快に感じないおむつのあて方などを学びます。実際にスタッフが患者さま役となって患者さまがどのように感じるかを体感することで、患者さまの尊厳について理解を深める機会となります。
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- シーツ交換
- 医療や介護現場ではベットの上で長時間過ごされる患者さまも多くおられます。そのため、シーツ交換は、褥瘡や麻痺、患者さまの尊厳などに様々な配慮が必要です。研修では、実際にシーツ交換をしながらポイントを学びます。
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- 入浴介助
- 入浴を嫌がられる患者さまの多くが、入浴場面で「寒い・怖い・痛い」経験をしています。では、どのような入浴介助をしたら、快適で心地よいと感じていただけるのか…。実際に入浴介助する人、される人を体験することで心地よい入浴介助の技術を身に着けます。
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- 移乗移動体位交換
- 車いすを押すスピード、ベッドから車いすへの移乗、立ち上がりなど、患者さまが「怖い」と感じる瞬間を知ることが適切な介助につながります。また、過剰に手をかけすぎることは、患者さまの機能回復の妨げとなりADLの低下を招きます。患者さまに不安を抱かせない、ADL向上につながる介助方法を学びます。
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- 認知症対応
- 認知症の症状には、記憶障害や見当識障害、理解力・判断力の低下などを招く中核症状と、「怒りっぽくなる」「ウロウロと歩き回る」などの行動心理症状(BPSD)があります。特に、BPSDは適切なケアや環境を調整することで改善できる可能性があります。認知症になっても、その方らしい生活ができるように、適切なケアや環境調整について学びます。
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- エンゼルケア
- 桜十字のエンゼルケアは、ご家族とのコミュニケーションを大切にし、悲しみに寄り添うグリーフケアに基づいています。研修では、一連の手技だけではなく、ご家族への配慮がしっかり行えるようにロールプレイングを通した研修を行っています。
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- BLS(1次救命処置)
- 現場では、患者さまが急変した時に、迅速な対応が求められます。正確な胸骨圧迫・心肺蘇生をマスターして自信をつけ、 正しい知識のもと即時に対応できるように実技研修を行います。
キャリアパス
基本的技術からリーダーシップまで、個々のスキルに応じて段階的にスタッフの能力と頑張りを評価しています。
さくらケアマイスター制度
当院では、フロア責任者をサポートしながらリーダとなって研修を担当する「さくらケアマイスター」を配置しています。ケアハートプログラムで学んだ知識やスキルを新人スタッフたちに伝える役割を担います。
資格サポート(介護職員初任者研修)
当院では、スタッフのキャリアアップを支援するため、介護の資格取得を全面にサポートしています。介護の質の向上を目的として、資格取得にかかる授業料やテキスト代の費用を全額負担しています。