春吉公民館と桜十字福岡病院の共同企画「はるよし発掘」のイベントが6月9日（木）に開催され、当院リハビリテーション部の脇坂主任がウォーキング指導員として参加しました。春吉の歴史を感じながら健康づくりに励もうと企画されたイベントには、地域から約15人が参加。歩くときはかかとから、腕は大きく振ってなど、正しい姿勢で約2キロをウォーキングしました。

当院リハビリテーション部では、地域貢献を目的に春吉公民館で毎月、健康教室を開催していましたが、コロナ禍で長く開催できずにいました。久々の開催に地域の皆さんも「待ってたよ」と笑顔で話し、楽しみにしてくださっていた様子。さらに、“春吉愛”あふれる公民館長が、春吉校区で働く私たちも初めて知るような歴史をたくさん紹介してくださいました。

ここでコースの1部をご紹介します。
春吉公園を出発して春吉小学校・旧春吉幼稚園へ。旧春吉幼稚園は現在、駐車場になっていますが、実はそこに福岡市地下鉄の駅のシンボルマークをはじめ、「うまかっちゃん」のパッケージデザイン等で有名なデザイナー西島伊三雄さんが描いた壁画（写真左下）があります。幼稚園がなくなった今も、この壁画は大切に残されているのですね。

壁画を見た後は、江戸時代に洪水工事に尽力して、住民を守った「稲光弥平の石碑」を通り、門田提灯店とはし金店で話を聞きました。門田提灯店の店主（写真右下）は御年94歳。春吉一の物知りで、提灯作りのことだけでなく、消防団に所属していた昭和初期当時の様子をお聞きし、当時使用していた消火ポンプを見学したり、火事を知らせる「半鐘」を実際に鳴らす体験もさせてもらいました。間伐材で箸を作る国産箸の専門店「はし金店」では、素敵な箸のお土産もいただきました。

はし金店を出た後は、那珂川沿いを歩き、原田種雄文学の石碑横を通り、ゴールの貴賓館まで歩きました。春吉の歴史と魅力がぎっしりつまった距離約２㎞のコースでした。

私たち桜十字福岡病院の職員も初めて知ることばかりで、大変楽しませていただきました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

（Posted by 広報）