看護部2024年度目標発表会を開催しました。

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2024/04/10

看護部2024年度目標発表会を開催しました。

コロナウイルスも落ち着き、季節性インフルエンザなどと同様「5類」に移行した2023年度は、当院もようやく日常の医療体制を取り戻し、各部署で様々な取り組みを行うことができました。

今回は、そんな病棟、老健、外来、健診各部署の看護部の活動について、2023年度の振り返りと2024年度の目標を発表する「2024年度目標発表会」を実施しましたので、そちらの様子をレポートいたします。

“食べる楽しみ”を感じてもらう食思向上の会
高齢者の入院患者の多くは、フレイルの状態からサルコペニアに陥っています。この状態を脱するには、栄養改善が必要となってきますが、「食べたい」という気持ちを失っていることも多いのが現状です。補助食品では食欲が増すことはないため、患者さまが食べたいという気持ちになれる工夫として「食支援の会」を立ち上げ、たこやき・インスタントラーメン・ぜんざいなどをイベントの中で取り入れました。これをきっかけに、患者さまの多くが食べる意欲が増進したという結果を得ることができました。今年度からは、個々のデータ分析・評価を行い、在宅での食支援に繋げていくことを目標にしています。

企業の健康増進を目指した産業保健システムの構築
コロナ禍を経験し、これまで以上に健康管理に気を付ける方が増えているのではないでしょうか。これは、個人だけでなく、企業や組織も同じで、職員の健康管理は重要視されるポイントとなっています。健診部門では、産業医やシステム部と連携し、『産業保険システム』を構築しました。このシステムの構築により、事務作業の効率化・産業医や保健師事務の円滑な情報共有が可能になり、保健師は企業に出向いて、保険指導や受診勧奨に注力できるようになりました。今後も需要の拡大を見越して、ご利用者にとって満足度の高い看護サービスを提供することを目指しています。

患者さま満足向上を目指したヒューマニティケア(NICD)
寝たきり・意識障害の患者さまの中で、自分でできることを考え、それに向けて支援する『ヒューマニティケア(NICD)』の介入を28名に行い、その取り組みの成果をスタッフ全員で共有しました。患者さま・ご家族の変化は、スタッフのやりがいや満足度の向上にも繋がっています。今年度からは、1期生による講義も導入し、看護部全体に『ヒューマニティケア(NICD)』の目的・効果・技術を浸透させ、患者さま満足度の更なる向上を目指しています。

ケアハートプログラムによる職員教育制度
介護職のレベルアップ・離職防止を目的に始めた『ケアハートプログラム』では、介護職リーダーをはじめとするケアマイスターが、エビデンスに基づいた技術指導を行っています。今では病院全体に浸透し、全介護職員が参加しています。おむつ交換・シーツ交換・入浴介助・移乗移動体位交換・認知症対応・エンゼルケア・BLS(1次救命処置)の7つ同じ手技を学ぶことができ、技術の統一化と向上に繋がったことから、患者さまのみならず、職員からも非常に高く評価されています。3年目に突入する『ケアハートプログラム』は、更なるレベルアップを行い、患者さま満足を追及することを目指しています。

     

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