10月24日(木)、民生委員を中心とした地域の方々を対象に、「インクルーシブ防災訓練」のモデル事業のひとつとして「福祉体験講座」を春吉公民館にて開催しました。
インクルーシブ防災とは、「障がい者や高齢者を含むあらゆる人を取り残さない防災」という考え方で、福岡市では令和4年度から地域における「個別避難計画」作成を支援するワークショップを実施するなど、インクルーシブな防災を実現するための取り組みを毎年行っています。
今年度は、春吉・高宮校区事業所ネットワーク(いこっかネット)のメンバーとして、桜十字からはリハビリテーション部、訪問リハビリテーション、Let’sリハ!のスタッフ3名が参加しました。
1組2~3人のグループに分かれて、介助する側とされる側とを交代で疑似体験。周辺の段差や坂道を、実際に車椅子に乗ったり介助したりしながら、またアイマスクを装着した状態で歩いていただく等の障がい者体験を行いました。
体験後は、「段差やガタガタした道を通るのが思ったより恐かった」「知っている道だからできたけど、知らない道ならもっと恐い気がする」など、普段との違いを感じてもらうことができたようです。また「絶対に経験してないと、いざという時にできない」といった防災への意識の高まりを感じる言葉も聞かれました。
インクルーシブ防災の実現を目指すうえで、障がい者への対応を繰り返し学ぶ機会を作っていくことは、とても重要なことだと考えています。過去の災害でも、障がい者や高齢者が取り残されて亡くなるケースは少なくありません。そのため、いざ災害が起きた時に、“障がい者や高齢者を誰ひとり取り残さない”ためにも、日頃からの防災訓練を、福岡桜十字では引き続き実施していきます。
11月17日には春吉校区で、また12月8日には高宮校区でも開催予定です。より多くの地域の方々に、この福祉体験講座に参加いただく予定となっています。
過去のインクルーシブ防災訓練の様子は以下にてご覧いただけます。
2023年度福祉体験講座
(Posted by 訪問リハビリテーションスタッフ)